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ご自分でお店を持たれるきっかけは何ですか？
美容学校卒業後から17年間、とある美容室で修行をしました。そして、だんだんと仕事をしていく中で、チャレンジしたいことや美へのこだわりが自分の中に生まれ始め、どんどんそれが大きくなっていったんです。その想いを実現させる為には、自分のお店を持つしかないと思いました。もちろん、雇われていた時は、安定もあり、それなりに満足だったんですが、自分の力を試してみたいと思う気持ちの方が強くなっていったんです。

実現させたい想いとは何だったんですか？
お客様にもっと輝いてもらいたいということです。お店の名前にもその想いを込めているんですよ。Valoというのは、フィンランド語で“光”という意味です。大量生産みたいな加工でできる美しさではなくて、お客様個々にあった本質的な美しさを提供したかったんです。ですから、お店で使う薬剤は全てオーガニックにこだわっていますし、カラー材やパーマ材などを使用するときは、アルカリを除去しながら髪にかけていきます。そうしないと、頭皮や髪にアルカリが残って、先々髪が痛むことになりますから。長持ちする美しさでなければ、本物ではないと思っています。

valoという店名はフィンランド語で光という意味だったんですね。そういえば店内にも北欧家具を使われていますよね。
そうなんです。北欧家具が大好きで、お店の内装をする時は、家具から選んでそれに合うようにデザインしてもらった程ですから。北欧家具が持つ居心地の良さが気に入っています。初めて来店されたお客様も「入りやすかった」と言ってもらえるんです。

そんな思いを持つご主人がお店を持つとき、特にこだわったことはありますか？
この物件を見つけるまでは、インターネットで探したりもしました。でも、この物件との出会いは、妻が道を歩いていて募集の看板を見たのがきっかけでした。

その後、他に数物件内覧しましたが、頭の中はこの物件のことでいっぱいで、他に目移りできない自分がいて、「ここしかない」と思ったんです。規模も理想的でしたが、特にここが良かったのは、人の通りの多さです。というのも、人を観察する為だけに朝・昼・夜と何日間も、この場所に足を運びました。また、近くの色々なお店も回って、そこに来るお客様を観察したりと、自分が納得できるまで行動しました。正直、じっとしていられなかったんです。その結果、ここは駅までの通勤・通学路にあって、多くの人々が行きかう道だったというのがわかったんです。とにかく、市場調査は納得できるまで抜かりなくやりましたよ。お店の場所って、特に大事ですから。そして、この場所でやっていくことを心に決めました。
それから、ここの家主さんも、この物件で長年お店を出されていたそうで、とても大事にされている物件だったんです。私の夢を理解してもらうために、三好不動産さんには、家主さんにお話をしてもらいました。そんな思い入れのあるこの物件を、私に託して頂けてよかったです。今、この物件に出会えて本当に良かったと感じています。