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博多駅筑紫口から徒歩約10分。百年橋通り手前の静かな通りにたたずむ寿司店が「鮨香坂」です。博多鮨の名店「やま中」で修行をしたご主人は新規店舗立ち上げを経験。店長を務めた後、2001年秋に独立し念願だった自身の店を持つ事ができました。
今回はオープンしたての博多鮨店にお伺いし、ご主人の香坂様に語っていただきました。

おかげさまで昨年の9月に無事開店することができました。やま中に勤めている時から「いつかは･･･。」と思っていましたし、JR博多シティ店の開店準備に携わった経験あったことも、独立を後押ししたのかもしれません。どうにか永年の夢がかなったということになるんでしょうか。
出店は天神を中心とした中央区や博多駅周辺を考えていたので、理想の場所が見つかり、とても喜んでいます。

博多駅の近くでもあり、お客様はやはりビジネスマンの方が多いですね。しかし、決してその方々にターゲットを絞っているわけではなく、老若男女いろんな方々に気軽にお越しいただける店作りを心がけています。 特に内装には結構こだわったんですよ。
壁の朱色をはじめとするカウンター廻りの雰囲気は、やま中本店のそれに似せてシンプルに仕上げました。また、外から見て入りにくく閉ざされた店構えだと意味がありませんので、店に来ていただいているお客様の顔が見えない程度に前面ガラスのオープンな入り口にしました。
それにやはりトイレですね、こだわったのは。広々とした清潔感溢れるトイレは飲食店である限りあたりまえのことだと考えます。
当然一見さんが入り安い店であるべきですが、常連さんの居心地が悪くなってはいけないので、そこのところのバランスも大切にし、派手な宣伝は避けています。でも売り上げが上がらないのは困りますけどね（笑）

自分の理想の店作りが実現できたのは、よい物件をさがしてくださった三好不動産さんのおかげだと思っています。みなさん大変親切で対応がよく、また豊富に物件を持ってらっしゃるところに安心感を持つことができました。とても感謝しています。
自分で初めて持ったこの店は、いわば己の出発点です。これから先どうなるかわかりませんが、もしいろいろと店舗展開などを行うことになったとしても、この店だけは一生このままの形で守っていきたいと思っています。それが次なる私のこだわりであり、夢なのかもしれませんね。